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コーディネータ自己紹介
yui | 奈良にはうまいものがないと言われて悲しい気持ちになっている一人です。でも「そんなことはない」とひたすらうまいものを探し求めているのですが、最近、メタボ体型を気にしています。健康でうまいものを、皆さん気楽に語り合いましょう。 |
経過論点
会議中間報告
奈良県けんみん電子会議 平成20年7月17日
テーマ3 うまいもののある風土づくり中間報告
論点「はたして、奈良にうまいものはあるか?」
●投稿数150件 (7月16日現在)
●ご意見内容
・奈良のまほろばといったら吉野のおかいさん。
おかいさんを県民の健康朝食キャンペーンに普及啓発したらどうか
・奈良のフルーツというと奈良いちごの飛鳥ルビー、吉野の柿、ブルーベリー、大阿太の梨
・奈良の畜産品ブランド牛育成の姿勢が不明確
宇陀牛と榛原肉と大和牛ブランドの違いは?
品質の基準がよくわからない牛肉のブランド
大和牛は鎌倉時代より国牛の十牛に指定されていたとされる伝統ある和牛
・大和牛100%を使ったコロッケや榛原肉とホウレン草のうまかまん好評
・健康志向の牛肉開発を。牧草中心の飼料と低温熟成技術で旨味醸成向上もある
・大和肉鶏のこだわり
・給食食材のコスト意識と安全性のギャップ
安心、安全を優先すべきであるが、コスト優先の現実
・森を守る、吉野割り箸の育成支援
中国製割り箸の安全性の不安、また森林保護の観点から吉野割り箸の育成支援が必要
間伐材や端材の活用での森林保護、CO2削減に寄与。
割り箸を広告媒体として、または地球環境啓発媒体として普及活動すべき。
この会議で
使用後の割り箸などを、家庭に還元を実感できるリサイクルシステムの創造(木質ペレット燃料として)と、食文化伝承との意義と目的を持った新しい割り箸の商品と販売の開発の研究がNPOで始められることは大変興味深い。
・郷土のおやつ、お菓子
東吉野のでんがら(朴の葉でくるんだ餅)御所のいもぼた(餅米を里芋で代用したおはぎ)東吉野では芋もち、や亥の子餅と呼ぶ 橿原の半夏生餅(小麦餅)當麻のよもぎ餡つけ餅、しきしき(昔のホットケーキ)など探せば各地に多数ある。
・遷都1300年祭は奈良県北部(奈良市)のみの行事と認識されている。
中南和、東部では全く盛り上がりに欠ける。
歴史ロマン、歴史街道などをいくつかのルート設定し全県下で盛り上げる企画が必要ではないか。
平城宮が到達地になるのが遷都。葛城から大神から明日香・藤原と来て平城京。奈良市だけでないと思うし奈良県はそれを忘れられている気がする。
・県外で知る奈良のうまいもん情報
観光資源の情報発信の一元化を図るべき(各観光団体の連携)
・エコバックと土産物ショッピングバッグの開発のアイデア
観光情報発信型の何度も使える買い物(エコバック)の商品開発はどうか。
・三輪素麺と出石そばの観光比較。
出石そばの観光客の誘客に学べ、三輪素麺文化と街道まちなみの復活を急げ。
三輪明神や山之辺の道など見所も歴史や文化も出石にも負ける要素はないはずだ。
・三輪素麺の製造日の改ざん問題発覚
業界あげて根本的な出直しのイメージ回復とブランドロイヤリティの向上が必要。
生き残りをかけた三輪素麺再生プログラムと新しい組織の枠組みが必要ではないか。
・健康祈願、三輪素麺の食べ方
旬の鰹と五色の野菜のトッピングで「厄落としそうめん」の提案
・食べる楽しさの創造、器や箸の創造
平城京出土品やその時代の文献など箸や器の研究と復元し奈良ブランドとして販売
・食料自給率と食料廃棄率の問題
食料自給率40%を切る状況のなか、食料廃棄が25%という現実。
地域や学校、家庭での食育の必要性と食育情報発信の積極的取組み
・洞爺湖サミットでのPR
間伐材で作った割り箸やボールペンがCO2削減グッズとして販売されていたが、それは奈良県産のものであったのかどうかは不明ですが、奈良県産をアピールすべきだったのでは。
・姫路菓子博のような食文化イベントは奈良県で実施して欲しかった。
24日間の開催期間の入場者は当初目標の50万人を大きく上回り、92万人の入場者あり。
・県がすすめている「奈良のうまいもの」商品認定の決め方は公平と透明性の確保を。
売れて何んぼの「奈良のうまいもん」です。行政が勝手に決めるのではなく、
全国の消費者が決める仕組みの導入をの声も。
・JR奈良駅舎を食文化館として使うことはできないか。
旧JR駅舎が何に使われるか知りませんが、「奈良うまいものセンター」にしたら。
●意見集約 (コーディネーター主観の要素大)
「素朴で地味ではあるが、誇れる奈良の味はたくさんある。」
郷土のおやつや祭事のお菓子(いもぼた、しきしき、半夏生餅、でんがらなど)
伝統野菜、大和牛、大和ポーク、大和肉鶏、飛鳥ルビー、大阿太梨、吉野富有柿などその他にも多彩にあり。
「奈良にはうまいものがいっぱい」を具体的な食育実践で認知させるべき
大和のおかいさんを朝食キャンペーンに。また地場農産物の五感体験教室の実施。宇治市では学校で宇治茶を自由に飲める環境をつくっている。
三輪素麺文化は観光資源としても有効で、もっと生かすべきである。
秋田稲庭うどんや但馬出石そばに比較しても観光面では随分劣る。
三輪素麺の伝統産業を守るためも、新連携事業や新規商品開発の積極支援を県は考える必要がある
平城京遷都1300年祭のイベントは、一過性ではなく継続できる集客装置として考えるべき、また奈良県全県下も舞台にすべき。
姫路菓子博は奈良県で実施して欲しかった。また遷都1300年祭は、中南和地域では疎外感がある。奈良県を歴史街道のエリアに分けて、奈良市以外でもそれぞれを舞台にしたイベントを行うべきではないか。
奈良県ブランドのロイヤリティ向上と育成を積極的に行う必要がある
奈良県産ブランド牛は宇陀牛、榛原肉、大和牛などのブランド多彩だが消費者にはわかりにくい。
奈良県ブランドをわかりやすく広報して欲しい。
「奈良のうまいもの」の選定は消費者が決めるべき
現状は選定基準が不透明のように感じる「奈良のうまいもの」はうまくないという風評もある
売れてなんぼの「奈良のうまいもん」。行政が勝手に決めるのではなく、全国の消費者が決める仕組みの導入を。
吉野の割り箸は胸を張って全国に普及するキャンペーンを実施して欲しい。
割り箸のリサイクルと割り箸活性化の事業を計画するNPOの参加は大変意義深く、頼もしい。これらの事業計画には県の積極支援が求められる。
「奈良にうまいものなし」といわれている現実はPR不足とマーケティング力不足。今、時代が求める健康、郷愁、癒しの味。奈良のうまいものはニーズに合致している。しかし、多くの消費者に受け入れられるには、味を含むデザインなど現代の時代に仕立て直す必要がある。
JR奈良駅舎は奈良の食文化館として再生できないか。
奈良のうまいものが出来ても食べる場所や環境が乏しい。うまいものや食文化は五感で味わうもの。うまいもの商品をお土産的な店で売るだけでは今の観光客の満足はない。ふれあい回廊夢しるべ風しるべのオープンは食べる所がなかったので便利になった、がしかし、一部観光客からも「なるほど奈良や!と思えるものがない」と不満の声も。
旧JR駅舎が何に使われるかわからないが、「奈良うまいものセンター」にしたら。
●四半期(上)の論議でわかったこと
奈良県には文化歴史はもちろんのこと、食の観光資源も多彩にあり、ひとつひとつを見てみると誇れるものが多くある。「奈良はうまいものばかりなり」と実感します。しかしそれらのほとんどは点と点の存在であり、なかなか世に認められていないのも事実である。その大きな要因はマーケティングを実践する人材不足であったと思う。「奈良のうまいもの」も点と点を線に、そして大きな面にマーケティング展開する必要にせまられている。やはり「売れてなんぼ」の奈良のうまいもの。今後はそれらを担う中心的な人材や、企業などとの連携や、新しい事業体の枠組みも求められるであろう。
●四半期(下)の会議の展開について
「果たして奈良にうまいものはあるか」という論点から食文化育成支援、販売拠点の開発など幅広くご意見を頂戴しましたが、今後は「奈良のうまいもの」をどうすれば普及させられることができるかという論点にも焦点をあてて展開したいと思います。
「奈良のうまいもの」を普及させるということは、売れる商品づくりにするということであり、売れる商品づくりとは消費者に支持され続ける努力を継続することであります。
吉野の割り箸では大変よい論議が出来て、また実践されるNPOの計画が出てきたことはうれしい限りです。
「奈良のうまいもの」の普及方法について販売開発およびヒット商品育成などのご意見、おおいに期待するところです。
以上